お祭りムードの12月
地球だより
今年の11月は雨が少なく例年に比べ暖かかった。12月になってからは連日の雨で、気温が一気に下がり寒くなったので、物置から電気ストーブを出すことにした。イスラエルは本格的な雨期に入ったようだ。
12月に入ると店頭には、油の奇跡を祝うユダヤ教のハヌカ(清めの祭り・光の祭り)にちなんだ「スフガニヤ」というイチゴジャムなどが中に入った甘い揚げパンが並べられる。大人も子供も、ユダヤ人だけでなくアラブ人も大好きなようだ。おいしさに人種や宗教は関係なさそうだ。
イスラエルの街々には、大きなハヌキヤという八枝の燭台が設置され、お祭りムードだ。
今年のハヌカは12月23日から1週間続き、毎日どの家庭、どの街でも1本ずつ多くろうそくに灯がともされていく。ユダヤ人の学校に通う娘は、ハヌカの期間中にキリスト教のクリスマスもあるので、休みを心待ちにしている。
キリスト教徒が住むアラブ人の街ナザレでは、大きなクリスマスツリーがきらびやかに飾られ、クリスマスパレードの練習をするマーチングバンドのラッパや太鼓の音などが聞こえてくる。街中がキラキラとした電飾で飾られ、夜には見事なイルミネーションが楽しめる。
クリスマスを祝わないとされるユダヤ人だが、クリスマスを祝うロシア系や世俗派のユダヤ人たちが、週末を利用してナザレに遊びに来るという。
(M)