宮城 能彦 rss

やり直せる社会の実現を

沖縄大学教授 宮城 能彦 安定志向の価値観に疑問 入試と就活で人生決めるな  学校という、世間から隔離されている温室の世界で仕事していると、世の中の動きを身体で感じることが少なくなっていく。  私の場合は村落や街に出て人…

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映画「ハクソー・リッジ」を見て

沖縄大学教授 宮城 能彦 米軍の視点で沖縄戦描く 沖縄県民として複雑な思いに  去年の末ごろから、沖縄本島中部にある浦添城址(じょうし)に行くと、私服姿のアメリカ兵やその家族を見掛けるようになった。同じ沖縄本島でも、沖縄…

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沖縄への誤解に冷静な対応を

沖縄大学教授 宮城 能彦 まず自らが襟を正そう 主体的に「復帰」選んだ県民  今年も5月15日の日本復帰記念日がやってきた。沖縄の主要2紙も例年通り特集を組んでいた。  「復帰特集」の今年の特徴は、沖縄ヘイトが増えたこと…

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存在意義問われる地方私立大

沖縄大学教授 宮城 能彦 課題は学力・意欲の向上 学生を社会に送る「最後の砦」  ここ数年、地方の私立大学、特にいわゆる「偏差値」が高くない大学の存在意義について議論されることが多くなったように思える。すなわち、低レベル…

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「琉球語」復興運動の政治性

沖縄大学教授 宮城 能彦 利用される言語学者たち 言語か方言かは「政治」が決定  「琉球語」は日本語の「方言」ではなく独立した一つの「言語」である。  沖縄において、最近またこのような主張が目立つようになってきた。その主…

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作られた「人頭税」伝説

沖縄大学教授 宮城 能彦 沖縄の過酷な歴史誇張 通説を覆した安良城と来間  昨年、来間泰男の『人頭税はなかった』(2015年・榕樹書林)という本が話題になった。  人頭税とは、近世沖縄八重山地方にあった税制であり、ひとり…

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沖縄ナショナリズムの陥穽

沖縄大学教授 宮城 能彦 「辺野古」一色つまらない 争点の数々が沈んだ県議選  6月初旬に行われた沖縄県議会議員選挙はつまらない選挙だった。  私はその選挙が終わって3週間後、参議院選挙が公示された後にこれを書いているが…

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沖縄の「子どもの貧困」対策

沖縄大学教授 宮城 能彦 「自立」助ける支援を 良い結果を生まぬ不労所得  先日、木材関係会社の新年会で講演をさせていただいた後の懇談会で、日本の林業の現状について話題になった。日本の林業が振るわなくなって久しく、見通し…

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五輪エンブレム中止に思う

沖縄大学教授 宮城 能彦 ネット時代の社会現象 「夢」「覚悟」を白紙から問え  沖縄本島北部、名護市嘉陽集落の海岸に東京オリンピック聖火宿泊碑がある。約50年前の1964年、東京オリンピック会場に向かう聖火がこの地で宿泊…

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沖縄の復帰を知らない若者

沖縄大学教授 宮城 能彦 反省すべきは大人たち イデオロギーで歴史を解釈  今年も5月15日がやって来た。  1972年(昭和47年)5月15日は沖縄が日本に復帰した日である。昭和30年代以前に沖縄に生まれた者にとっては…

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台湾に学ぶ豊かな地方造り

沖縄大学教授 宮城 能彦 商売エネルギーが充満 沖縄と似たもてなしの作法  15年前からほとんど毎年のように台湾に出かけている。  そのほとんどは、学生と一緒に台湾の歴史や文化を学んだり、台湾の小学校と交流することである…

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地方に学ぶ濃い人付き合い

沖縄大学教授 宮城 能彦 共同体支える相互扶助 東北被災者訪沖の交流から  調査や仕事で離島や中山間地、いわゆる「過疎地」とか「田舎」を巡ることが多い。  調査でお世話になっているのは私の方なのに、お茶やお菓子を出してく…

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