国産テロリストが大きな脅威に Homegrown terrorists seen as bigger threat than foreign returnees
過激化したホームグロウン(国産)テロリストの脅威は、テロを実行するために米国に来た米国人テロリストを上回っている。米政府のテロ対策幹部が3日、明らかにした。
国家テロ対策センターのニック・ラスムセン所長は、ホームグロウン過激派が現在、米国の安全にとって最大の脅威となっていると指摘した。
ラスムセン氏はニューアメリカン・セキュリティー・センターが主催したテロ対策シンポジウムで、「イスラム国」(IS)などの過激派組織とつながりのある外国人テロリストが、イラクとシリアの戦場から帰国し、自国で聖戦を起こそうとしていると警告する報道が最近、出ていることについて、否定的な考えを表明した。
イスラム国がシリア全土、イラク北部を武力支配したこの2年の間に、約4万人の外国人戦闘員が120カ国からイスラム国の黒い旗の下に集まった。
国家テロ対策センター戦略作戦局のマイケル・ナガタ局長(陸軍中将)は今月に入って、シリアのラッカを拠点とする「カリフ制国家」の樹立で、多数の外国人戦闘員が集まり、「かつて見たことのないほどの多民族から成る、社会環境学的に多様で、多層的な問題」が生まれたと語った。しかし、ラスムセン氏は、これらの外国人戦闘員らが、縮小する中東の支配地を捨てて大量に米国に移動することはないだろうとの見方を明らかにした。
「大量脱出は起きないと思っている。心配なのは、各地にネットワークをつくり、攻撃を計画することを目的に帰国したり、帰国しようとするごく少数の戦闘員らだ」
ラスムセン氏は、ホームグロウン型の暴力的テロリスト(HVE)の脅威は、米軍、情報機関、テロ対策職員らにとって最大の懸念事項だと指摘した。
この数年間に米国で発生した主要テロ攻撃には、ボストン・マラソン爆弾事件、サンバーナディーノ銃撃事件、オーランドのパルス銃撃事件、ニューヨークでの爆弾事件などがあるが、実行犯はすべて米国民だった。
ラスムセン氏は「潜在的HVEが大幅に増えている」と指摘、連邦捜査局(FBI)は「全米50州で少なくとも1000人の潜在的HVEの捜査を進めている」とした上で、これらのホームグロウンテロリストらは、聖戦思想への厳格な忠誠というよりも、「暴力や戦闘」への愛着を特徴とすると主張した。
イスラム国が採用し、成功させている人材募集と過激化の手法をアルカイダがまねできない理由は、この聖戦思想への強い愛着にある。
ある当局者は匿名を条件に先月、ワシントン・タイムズ紙に「アルカイダは常に、完全な人材を集めようとしたが、イスラム国は参加したい者なら受け入れることを望んでいた。しかし今は、イスラム国の戦場で訓練を受けた新たな世代の外国人聖戦主義戦闘員がいる」と語った。
しかし、イスラム国は特に米国人を取り込む要領をつかみ、米国のテロ対策職員らを混乱させ、国内でのテロリストの脅威が高まっている。
ラスムセン氏は「過激化への道筋が、とりわけ米本土内の個人について、ケースごとに大きく違うことが対応を困難にしている」と語った。新兵候補らは、米国の反イスラム政策、西側の退廃的な文化など、さまざまな根の深い厄介な問題に影響を受けているという。(5月4国産テロリストが大きな脅威に
過激化したホームグロウン(国産)テロリストの脅威は、テロを実行するために米国に来た米国人テロリストを上回っている。米政府のテロ対策幹部が3日、明らかにした。
国家テロ対策センターのニック・ラスムセン所長は、ホームグロウン過激派が現在、米国の安全にとって最大の脅威となっていると指摘した。
ラスムセン氏はニューアメリカン・セキュリティー・センターが主催したテロ対策シンポジウムで、「イスラム国」(IS)などの過激派組織とつながりのある外国人テロリストが、イラクとシリアの戦場から帰国し、自国で聖戦を起こそうとしていると警告する報道が最近、出ていることについて、否定的な考えを表明した。
イスラム国がシリア全土、イラク北部を武力支配したこの2年の間に、約4万人の外国人戦闘員が120カ国からイスラム国の黒い旗の下に集まった。
国家テロ対策センター戦略作戦局のマイケル・ナガタ局長(陸軍中将)は今月に入って、シリアのラッカを拠点とする「カリフ制国家」の樹立で、多数の外国人戦闘員が集まり、「かつて見たことのないほどの多民族から成る、社会環境学的に多様で、多層的な問題」が生まれたと語った。しかし、ラスムセン氏は、これらの外国人戦闘員らが、縮小する中東の支配地を捨てて大量に米国に移動することはないだろうとの見方を明らかにした。
「大量脱出は起きないと思っている。心配なのは、各地にネットワークをつくり、攻撃を計画することを目的に帰国したり、帰国しようとするごく少数の戦闘員らだ」
ラスムセン氏は、ホームグロウン型の暴力的テロリスト(HVE)の脅威は、米軍、情報機関、テロ対策職員らにとって最大の懸念事項だと指摘した。
この数年間に米国で発生した主要テロ攻撃には、ボストン・マラソン爆弾事件、サンバーナディーノ銃撃事件、オーランドのパルス銃撃事件、ニューヨークでの爆弾事件などがあるが、実行犯はすべて米国民だった。
ラスムセン氏は「潜在的HVEが大幅に増えている」と指摘、連邦捜査局(FBI)は「全米50州で少なくとも1000人の潜在的HVEの捜査を進めている」とした上で、これらのホームグロウンテロリストらは、聖戦思想への厳格な忠誠というよりも、「暴力や戦闘」への愛着を特徴とすると主張した。
イスラム国が採用し、成功させている人材募集と過激化の手法をアルカイダがまねできない理由は、この聖戦思想への強い愛着にある。
ある当局者は匿名を条件に先月、ワシントン・タイムズ紙に「アルカイダは常に、完全な人材を集めようとしたが、イスラム国は参加したい者なら受け入れることを望んでいた。しかし今は、イスラム国の戦場で訓練を受けた新たな世代の外国人聖戦主義戦闘員がいる」と語った。
しかし、イスラム国は特に米国人を取り込む要領をつかみ、米国のテロ対策職員らを混乱させ、国内でのテロリストの脅威が高まっている。
ラスムセン氏は「過激化への道筋が、とりわけ米本土内の個人について、ケースごとに大きく違うことが対応を困難にしている」と語った。新兵候補らは、米国の反イスラム政策、西側の退廃的な文化など、さまざまな根の深い厄介な問題に影響を受けているという。
(5月4日付)
The threat from self-radicalized, homegrown terrorists has eclipsed the potential threat of foreign fighters coming to the U.S. to carry out attacks, the top U.S. counterterrorism official said Wednesday.
Nick Rasmussen, head of the National Counterterrorism Center, said homegrown violent extremists are now the greatest threat to U.S. national security.
During a counterterrorism symposium hosted by the Center for a New American Security, Mr. Rasmussen downplayed recent alarming reports that foreign fighters tied to Islamic State and other extremist groups will be returning from the battlefields of Iraq and Syria to wage jihad in their home countries.
Roughly 40,000 foreign nationals from 120 countries flocked to the black banners of Islamic State over the last two years as the group violently conquered territory across Syria and northern Iraq.
The creation of the so-called caliphate, rooted in the Syria city of Raqqa, spawned a cadre of Islamic State foreign fighters who represent “the most ethnically diverse, sociologically diverse, nonmonolithic problem we have seen so far,” Army Lt. Gen. Michael Nagata, head of strategic operational planning at the National Counterterrorism Center, said earlier this month. But Mr. Rasmussen said it would be unlikely those foreign fighter ranks would abandon their shrinking Middle East stronghold and move into the U.S. en masse.
“I think we’re unlikely to see a mass exodus,” Mr. Rasmussen said. “We are concerned about a small minority of fighters who will return and will try to return to their home countries looking to build local networks and plan attacks.”
The threat of homegrown violent extremists, or HVEs, is a much graver threat facing the U.S. military, intelligence and counterterrorism officials, he said.
Among the major terror attacks committed in the U.S. over the past few years - including the Boston Marathon bombings, the San Bernardino shootings, the Orlando Pulse nightclub shooting and the bomb explosion in New York - all the perpetrators of the attacks were U.S. citizens.
“We’ve seen a dramatic increase in the pool of potential HVEs,” Mr. Rasmussen said. The FBI “is in some stage of investigating at least 1,000 potential HVEs across all 50 states,” he added, characterizing these individuals as attracted to the “violence and adventure of fighting” as opposed to strict adherence to the jihadi ideology.
That strict adherence to jihadi ideology was one reason al Qaeda was never able to replicate the recruiting and radicalization strategy successfully employed by Islamic State.
“AQ always wanted these immaculate recruits, while ISIS wanted to take anybody willing to join,” said one U.S. official who spoke anonymously with The Washington Times last month, using an acronym for Islamic State. “But now we have this next generation of foreign fighter jihadis who have been trained on the ISIS battlefield,” he added.
But Islamic State’s knack for finding American recruits in particular has confounded U.S. counterterror officials and only ratcheted up the threat posed by domestic terrorists.
“One of the things we find difficult is the pathway to radicalization - particularly for individuals here in the homeland - looks so very, very different in almost every case,” Mr. Rasmussen said. Potential recruits, he said, are swayed by a wide variety of deep-seeded grievances - from perceived anti-Islamic U.S. policies to the overall corrosive nature of Western culture.
May 3, 2017