韓半島の統一議論は「南北」から始めよ
韓国紙セゲイルボ
現在、韓国は複雑な対外問題を抱えている。同盟国米国そして日本との関係設定問題で困難に直面しており、さらに中国との関係がより一層複雑な複合方程式を突きつけている。
3日に抗日戦勝利記念式典への出席など、最近の対中関係で自信を持った朴槿恵(パククネ)大統領は韓半島の「平和統一」のため中国と多様な議論を始めると明らかにした。しかし、一方でこれは心配の種でもある。
米中の力の影響力から自由になれない韓国の立場で、韓半島の統一問題を自ら強大国との議題に差し出したことに他ならないからだ。
核心を言おうとするなら順序が逆だ。平和統一議論は南北がまず始めなければならないことだ。そして、われわれの議論過程とその結果を積極的に説得して、その次に、それに対する同意と支持を勝ち取るのでなければならないのだ。
幸いに2年6カ月の遠い回り道を経て、南北の関係改善と統一問題を議論できる初めのボタンがかけられた。不安な合意だが「8・25合意」をよく生かして、われわれが主導し米国と中国を説得する好循環の道を作っていかなければならないだろう。
中国の「崛起」が大っぴらかつ攻撃的に現れている今、少なくとも韓半島の未来に対してわれわれが下せる答えは結局、南北が握っている。
(チョン・ヨンチョル西江大大学院教授・北朝鮮学、9月11日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。