下村文科相、考え議論する道徳教科に
都内で「日本創生シンポ」
「日本創生シンポジウム」で基調講演する下村博文・文部科学大臣=16日、都内で[/caption] 道徳教育の充実や倫理経営、公益資本主義の実施を目指して討議する「日本創生シンポジウム」(主催・東京都倫理法人会、後援・(一社)倫理研究所、公益資本主義推進協議会)が16日、都内で開かれ、下村博文・文部科学大臣が基調講演した。
その中で下村大臣は、平成30年から実施される小中学校の道徳教科化(中学は31年から)とその時間について「先生が一方的に教えるというのではなく、答えが一つでない課題を子供たちに投げかけ、子供たち自身が考え議論する道徳、つまりアクティブ・ラーニングの時間へと転換する」という考えを示した。また「平成27年度中に専門的な検討を行って、教師用の指導書などの配布を行うようにし、道徳の教科書の検定基準を明確にしたい。教員の指導力向上のため、教員養成や研修の充実を図りたい」と、担当する教員の実力涵養(かんよう)について語った。
また「大転換期時代到来と倫理経営」と題して講演した倫理研究所の丸山敏秋理事長は「日本で育まれた公益を重んじる精神文化と、自己革新に基づく倫理経営を研究し、実践することが未来を拓(ひら)くカギになる」とした。