期待以上の成果あった初の北朝鮮学学術大会
韓国紙セゲイルボ
初めての「世界北朝鮮学学術大会」(主催・統一部、主管・北朝鮮研究学会)が10月末、世界16カ国約40人の学者と韓国内の約100人の専門家、学者を集めて行われた。
今大会は目的と対象を徹底的に北朝鮮それ自体に絞り、各分野別に北の実状をありのままに説明し理解しようとすることに焦点を置いた。
日米中露など韓半島周辺国は彼らの利害関係を中心に北朝鮮を対象化して扱っていたが、今回は北朝鮮研究の実態と課題について議論を行った。
また、過去、共産圏の学者や国内一部の親北勢力を中心に展開したいわゆる内在的接近や認識とは違い、日常的な接近を通じて、本質に迫ろうとする創意的な試みが提示された。
そして、世代間、国家間、文化間の多様な認識論と経験、観点が共に提示され、比較して検討された。いわゆるマルチ的接近が行われ、各専門家が体得した多様な研究技法と情報や資料の確保方法を共有して開発するネットワーク形成の必要性で共感した。
こうして第1回大会は期待以上の成果を上げて閉幕したが、今後の課題も一層重くのしかかることになった。それは、何より北朝鮮の専門家、学者が大会の主要発表者、討論者として参加すべきだった、ということだ。
北朝鮮学が韓国学の一部門として韓国学を豊かにし、統一韓国学を完成する分野として発展するためには、政府と関係当局の配慮と支援が持続的に必要だ。
今回の学術行事が初の試みであるだけに、このような民間学術行事が韓国、北朝鮮および国際的ネットワークを構築して、安定的に軌道に乗るまで政府の財政と政策的支援を求める。
(柳浩烈〈ユホヨル〉高麗大教授・北朝鮮学、11月6日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。