出身地の石川県七尾美術館で展示
桃山画壇を代表する巨匠・長谷川等伯(1539~1610年)の描く動物画には、当時の絵師には見られない独特の情感がこもっている。出身地の石川県七尾市にある県七尾美術館で開催中の「長谷川等伯展~その多彩な画業~」でも仏画や肖像画、山水画、金碧画とともに、一点の動物画が出展されている。そこには生き生きとした2頭の虎が描かれ、動物を通した等伯の情愛の世界が描き込まれている。同館では見学に訪れた子供たちに、等伯の幅広い画業と文化人との深い交流を知って欲しい、と話している。(日下一彦)