学校支援ボランティアの活用で放課後など豊かに
今年度から、各教育委員会の判断で土曜授業を実施できるようになった。ただ、現在のところ、「教員の負担が大きい」との理由で、土曜授業を導入する自治体は一部に止まっている。一律に学校5日制導入前の状態に戻すというより、むしろ地域と連携しながら、土曜の教育活動をより教育効果の高い充実したものにしようというものだ。
2013年度の調査では、放課後子供教室の年間実施日数(全国平均)は平日84日、土曜14日、日曜等13日。活動内容は、平日は補習などの学習活動が主だが、土曜は体験活動中心だ。
今後、学校支援ボランティアとして、教員志望の学生や塾の講師、各分野の専門家など外部人材をうまく取り込みながら、各自治体の裁量で進めていくことになる。ただ、土曜の教育活動をより充実させるためには課題もある。
地域の外部人材を活用し学校に外の風を入れることは、同時に溝やトラブルを生む原因にもなる。ボランティアの資質・能力をきちんと把握し、学校側も外部人材の資質向上を図っていかなければ、継続的で効果のある教育活動につながらない。いかに相互の理解と連携をはかり、効果的な教育に発展させていくけるかが、これからの課題だ。