北朝鮮、体制保証の確実な担保得られず
韓国紙セゲイルボ
北朝鮮は12日、朝米首脳会談で体制保証に関する確実な担保を確保できなかった。北朝鮮は終戦宣言や平和協定締結、または朝米関係正常化の明文化を期待したが、そうした具体的な合意事項はまとめられなかった。これは北朝鮮が非核化に積極的に協力しないことによる避けられない結果だとみられる。
北朝鮮はまた経済発展のための国際社会の制裁緩和または撤回を要求したが、共同声明には対北制裁に関する言及が全くなく、制裁体制は現在のまま維持される。ただし、朝米首脳会談を契機に朝米間の対話が持続することになり、新規制裁が加えられる可能性は消えた。また中国、ロシアなど一部国家が対北朝鮮制裁から少しずつ離脱する動きが現れてくる可能性がある。
トランプ米大統領は北朝鮮に文書で朝米関係正常化を保証しない代わりに、記者会見で、最終的には両国が国交正常化するというビジョンを示した。北朝鮮の非核化と米国の体制保証が車の両輪のように回っていくことになれば、韓半島に平和の時代が開かれることになるだろうが、両輪のどちらか一方がふらつけば、車輪は回っていくことができず、両国はまた対決と衝突の奈落に落ちる。
双方が今回合意した非核化の内容は期待の水準に達し得ないというのが大半の意見だ。北朝鮮も韓米合同演習の中断以外に体制保証措置を勝ち取ることができなかった。トランプ大統領は記者会見で、終戦宣言を推進するという原則的な立場を明らかにしただけだった。
(鞠箕然ワシントン特派員、6月13日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。