“民族の血脈”南北鉄道、一日も早い復元を望む
韓国紙セゲイルボ
南北間の緊張緩和の雰囲気を迎えて、足踏み状態の南北鉄道の連結、離散家族の対面など、これまで中断されていた南北交流協力事業が本格的に推進されるように願う。特に実質的な統一のための準備作業という面から、最も優先的に推進しなければならないのが南北鉄道の復元だろう。
南北鉄道の連結は切れた民族の血脈をつなぎ、本来の交通機能を回復し、韓半島縦断鉄道を完成することになる重要な意味を持つ。京元線(ソウル~元山)、京義線(ソウル~新義州)など切れた鉄道が本来の姿に復元されれば、南北の人的交流を含み、スポーツ、文化芸術など分野間の疎通が活気を帯びることになるだろう。
鉄道の連結は単純に分断された国土を連結する物理的な結合を超えて、既存の南北関係を一次元高めて、われわれの統一意思を鮮明にすることになる。
さらに新しい東北アジア平和共存の時代を開く遠大な意味を内包している。国土分断により島国と同じだった韓国が初めて大陸と海洋を連結する半島国家の意味も回復することになるだろう。
国民皆が長らく切実に希望してきた統一の夢が目の前に繰り広げられる日を期待しながら、統一に備えて、今から徹底した準備と努力を怠ってはならない。
現在の鉄道中断点が南北鉄道の新しい出発点として生まれ変わる日、鉄馬(機関車)は平和と東アジア共同繁栄の夢を乗せて力強く軌跡音を立てながら走っていくだろう。
(キム・ドンソク、3月29日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。