コリア・パッシングとサード配備の必要性
韓国紙セゲイルボ
かつてなく北核問題が緊迫し、米国、中国、日本が国際的議論を主導する中で、韓国を排除したいわゆる“コリア・パッシング”が憂慮される。
大韓民国の安保は相変わらず韓米同盟によって維持されている。米国が提供する「拡大抑止」は韓米同盟の核心だ。これは核の傘、在来式打撃能力、ミサイル防御能力など米国のすべての軍事的能力で韓国に対する脅威や攻撃を抑止することだ。サード(高高度防衛ミサイル)は北朝鮮の核とミサイル攻撃から韓半島を守る拡大抑止の核心能力の一つである。
ところが、米国に拡大抑止を要求する一方で、サードを拒否するのは実質的にも論理的にも合わない。自衛手段を与えたのに、他の周辺強大国が恐ろしいからと言って、受容できない国を果たしてどんな国が同盟国だと信じることができるだろうか。
韓国はコリアパスをされない大統領が必要だ。安保はただでは与えられない。必要ならば、サード配備のような人気がない決定も腹を据えて引っ張っていくことができる勇気が必要だ。そのような勇気を土台に米国をして中国問題を解決させる知恵も発揮しなければならない。
サード配備カードを正しく活用するならばコリア・パッシングも防げる。韓半島の状況を判断して決める主体がわれわれであるためだ。
(梁旭(ヤンウク)国防安保フォーラム首席研究委員、4月28日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。