中国は韓国と日本の核武装を望むのか


韓国紙セゲイルボ

 北朝鮮の4次核実験で北東アジアは蜂の巣をつついたような状況となった。韓国と日本での核武装の可能性である。

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1月6日、初の「水爆実験成功」のニュースに接して歓喜に沸く平壌市民(朝鮮通信=時事)

 韓国と日本が技術で北朝鮮に劣っていることはない。日本はすでに13年前に40・7㌧のプルトニウムを持っていた。米科学者協会のチャールズ・ファーガソン会長は、「韓国はすでに一般原子炉で数百個の核爆弾を作ることができる分量のプルトニウムを確保しており、その気になれば短期間の内に、数十個の核爆弾を作ることができる」と言った。実状はどうであれ、外部評価はそうだ。

 北朝鮮核武装にともなう損益を計算してみよう。最も損をする国はどこか。中国である。韓国、日本の核武装を招けば、海洋境界線も防空識別圏も自分勝手に引くことができなくなる。軍事大国は絵に描いた虎に変わる。

 北朝鮮も同じだ。撃つことのできない核兵器開発で経済がより一層厳しくなるから権力基盤はさらに虚弱になる。

 中国が北の核に反対する理由は、中国を脅かすからではなく、韓国、日本の核武装を誘発するからだ。中国の首脳が愚かでなければ、北の核が「G2の中国」の地位を揺さぶることになるということぐらいは察していよう。

 家族と国民の生命をどうやって守るかをじっくり考え、一つ一つ実践に移さなければ、歴史は変わらない。

(姜浩遠(カンホウォン)論説委員、1月19日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。