6カ国協議再開の“壁” 韓米日の条件堅持見直しを


韓国紙セゲイルボを読む

 5年近く立ち止まったままの6カ国協議が最近になって動きだそうとしている。議長国の中国が平壌のメッセージを持って米国に立ち寄り、北朝鮮の今後の履行措置を韓米日が調整しており、協議再開が見通せる圏内に入ってきたといっても過言ではない。

 中国の武大偉韓半島事務特別代表はこれまで米国と北朝鮮を往来し、当事国の意中も見えてきた。韓中代表会談、今月下旬のグリン・デービス米国務省対北朝鮮政策特別代表の韓中日訪問は協議再開の分岐点になるだろう。北朝鮮のメッセージを韓米日が受け入れるかどうかが核心だ。

 北朝鮮が協議復帰条件として出している要求は「先協議再開、後非核化」であり、対話が再開されれば交渉初期に「重要措置」を行う用意があるとしている。北朝鮮は9・19共同声明(2005年)と2・29米朝合意(2012年)履行を再確認し、これには核実験と長距離ミサイル発射を中断する措置が含まれる。段階別に非核化措置と政治・軍事・経済領域での措置が交換される。これには米朝関係正常化も含むという。

 韓米日は協議再開の前提条件として北朝鮮が米朝合意で約束した核とミサイル実験猶予、ウラニウム濃縮プログラム(UEU)中断、国際原子力機関(IAEA)監視団北入国許容の最小3点の条件が満たされなければならないという立場を堅持しており、現在ではハードルを下げる可能性は少なく見える。

 こうした状況では6カ国協議の年内再開も容易ではない。問題は韓国政府の姿勢と態度だ。われわれが同盟国の米国に歩調を合わせるのかどうかだ。オバマ米政府の対北政策は「二度と失敗を繰り返さない」ということで、北朝鮮が核放棄で真正性を見せれば対話するだろうが、真正性を見せなければ圧迫と制裁を継続するということだ。

 韓国は短期・中期・長期的な観点で今の選択が正しいかを考えなければならない。われわれは北核問題が直ちに解決されるべき問題と見ているが、米国はそうではない。戦略的側面から北核問題を一気に解決するという意思は強くはなく、韓半島に一定水準の緊張が維持されることが国益にかなうという考えだ。しかも中東問題解決に外交的力を集中している。

 そうなら韓国は目標を明確にする必要がある。6カ国協議前提条件の壁を現状とすべきかを深く考えてみるべきだ。米国の条件を満たそうとするなら、協議再開は非常に困難になる。

 われわれは今頭に核を載せている。途方もない国防費を投じなければならず、原子力協定、防衛費分担交渉などで米国に引きずられて行くほかはない。問題を解決しようとするなら、6カ国協議を再開させるしかない。

 これまでの6カ国協議が「北の核能力増強を助けただけの会談」と決め付けるのは間違いだ。むしろ逆に6カ国協議が遅れれば遅れるほど、北朝鮮に核計画を進める時間を与えているのだ。韓国政府の発想転換が必要な時である。

(オク・ヨンデ論説委員、11月14日付)