金一家の暴政の歴史北朝鮮労働党70年
韓国紙セゲイルボ
北朝鮮は1945年10月10日を朝鮮労働党創建日にしているが、この日は「朝鮮共産党北朝鮮分局」を作るための「朝鮮共産党西北5道党責任者および活動家大会」が開催された日だ。
朝鮮労働党は49年6月30日、平壌で組織された北朝鮮労働党とソウルの南朝鮮労働党が合党して作られた。したがってこの日が党創建日であるべきだが、金日成(キムイルソン)は「朝鮮共産党北朝鮮分局」という名称を使うことで、日本植民統治期、ボルシェビキ革命に影響を受けた左派民族主義系が25年4月にソウルで組織した「朝鮮共産党」との連係を作り出して、その正統性を横取りし、民族主義勢力と土着共産勢力を除去して権力を掌握していった。
ソ連軍の助けで権力掌握に成功した金日成は韓国動乱を挑発、韓半島の赤化統一を試みた。その過程で国内派共産主義者を米帝国主義者のスパイという罪目で粛清し、58年には8月分派事件を起こし延安派とソ連派を除去、その後パルチザン同僚まで粛清して、1人独裁体制を構築した。
70年代中盤以後、経済力で韓国に後れを取ると、金日成は核兵器開発に注力し、金日成主席死後、権力を継承した金正日(キムジョンイル)は社会主義強盛大国を建設するとして、逆に北住民を10年間「苦難の行軍」に追いやった。
このように、朝鮮労働党の70年は金日成・金正日・金正恩3代にかけた一人独裁体制の歴史であり、世界で類をみない金氏一家が統治する王朝体制で、金日成を「神」とする神政体制の歴史というのが現実である。
(具本学(クボナク)翰林国際大学院対副総長・国際政治学、10月9日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。