支持率落ち込む第1野党・文代表の危機
韓国紙セゲイルボ
新政治民主連合の文在寅(ムンジェイン)代表の支持率が落ち込んでいる。韓国ギャラップが17日に発表した世論調査で、文代表は「うまくやっている」と評価した回答者が18%、「うまくできていない」(63%)の3分の1にしかならなかった。同党支持層の肯定評価も27%に終わり、地盤である湖南地域でも支持者が離れているのだ。文氏が党代表として迎えた最大の危機である。
文代表の問題として、「党分裂と派閥対立、リーダーシップ・推進力・決断力・所信不足、優柔不断」を挙げている。党内派閥を調整できず、分派的言動に対して断固たる処置を取れず、与党との競争で主導権を握ることができなかった。
劉承●(ユスンミン)波動(朴槿恵〈パククネ〉大統領の逆鱗〈げきりん〉に触れ与党院内代表を辞任)の時、第1野党はどこで何をしていたのか。背信者論争と、それに続いた憲法的価値論争をこねくり回し、与党内紛を掻(か)き回したのが全てだ。
第1野党がいつ国民のための政策について、イシュー論争をしたことがあるのか。国家情報院大統領選挙介入事件で行ったうっとうしい場外闘争、セウォル号事件真相調査で行った国会闘争などの他に、記憶するほどのものはない。仕事をしない政党のイメージをつくった文代表の責任は大きい。
サムスンに危機が迫った時、李健煕(イゴニ)会長は、「妻以外、全部変えろ」と指示した。文代表は、「なぜ政治をするのか、どのようにやり遂げるのか、何でこの時代を導くのか」を自身に訊(たず)ね、自ら答えを探さなければならない。
(白永喆〈ペクヨンチョル〉論説委員、7月20日付)
●=日へんに文
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。