北朝鮮の時代錯誤的な好戦性に万全の対応を


韓国紙セゲイルボ

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12月25日午前、映画「ザ・インタビュー」を公開する米ニューヨーク・
マンハッタンの映画館(時事)

 北朝鮮が米ハリウッド映画会社のソニーピクチャーズに対するサイバー攻撃で世界を騒がせている。金正恩(キムジョンウン)国防委第1委員長の暗殺を主題にしたコメディー映画「ザ・インタビュー」の製作と上映を妨害するために犯したハッキングと脅迫事件のためだ。

 北朝鮮の戦略は当初は意図通り成功するように見えたが、オバマ米大統領が北に「相応の措置をとる」と公言して、状況は反転。独立映画館を中心に上映館が300カ所以上に増え、大衆の関心も高まり、北の期待とは反対方向へ展開し始めた。

 北朝鮮はすでに強力な国際的制裁の中で孤立無援の状況に陥っている。核とミサイル開発に対する国連安保理主導の強力な経済制裁を受けており、最近では人権弾圧問題が総会の糾弾決議案に続き、安保理でも審議された。

 金正恩を含む北高官が国際刑事裁判所の法廷に立つこともあり得る状況は北当局に大きな圧迫となる。これにサイバーテロ国の汚名まで加えられれば、孤立無援状態はより一層深刻化し長びくだろう。

 不幸にもわれわれはこういう時代錯誤的な北朝鮮当局の好戦性に万全の対応をしながら生きていくほかはない。北のサイバー攻撃に対する徹底した対応は国家安保の最も核心的な部分だ。今進行中の原発に対するハッキングと脅迫がこのような韓国の現実に対する警戒心を今一度固めさせる契機となっている。

(鄭璡永(チョンジニョン)慶煕大教授・国際学、12月26日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。