ネット・メディアを正しく見る目が必要
韓国紙セゲイルボ
メディアリテラシーは多様な媒体を理解できる能力であり、多様な形態のコンテンツに接して、それらが含む内容を分析しコミュニケーションできる能力だ。
テレビなど既存メディアでは「情報把握能力」だけが重要視されたが、デジタル技術の発展がもたらした新メディアの登場は情報を収集して活用し、変形したり生産して送り出す能力までも要求している。
ツイッター、フェイスブック等、スマートフォンを中心にした新しいメディアコンテンツは約10年前よりさらに多く多様な情報を伝達している。
メディアリテラシーはこうしたメディア機器を利用する技術的能力、情報社会での新しい内容に対する適応能力、メディアが提供するコンテンツを冷静に受け入れる反映的批判能力を含む。
セウォル号惨事に関連したさまざまなもっともらしい主張と陰謀説は、まだインターネット空間で大手を振って歩いている。このような情報に接した時、われわれはどのように行動するのか。批判的思考なしに、そのような文章を他の人に伝播(でんぱ)してはいないか。
いま韓国社会では世界のどの国よりも多くのコンテンツがインターネット空間で生成されて流通している。そのうちには非常にもっともらしく見えるが、真実でない内容も多数が含まれている。だが大衆は時に簡単に判断して興奮しながら、行動する。
われわれはどれくらい冷徹で批判的見解でインターネットメディアを見ているのかを省みて、インターネットメディアを見る正しい目を持つように努力しなければならないだろう。
(李慶五〈イギョンオ〉鮮文大教授・コンピューター工学、9月16日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。