ドレスデン宣言と朴槿恵ドクトリン
韓国紙セゲイルボ
朴槿恵(パククネ)大統領が欧州訪問中に発表した「ドレスデン宣言」が「ドクトリン」と呼ばれるようになるのかに関心が集まっている。
同宣言は人道的支援と南北交流協力の拡大を通じて「統一大当たり論」を具体化するための提案だ。朴正煕(パクチョンヒ)元大統領が50年前、ドイツ訪問で「祖国近代化」の発想を具体化させた経験をよみがえらせ、21世紀の新しい国運隆盛の契機とするために提示された「統一大当たり論」の具体的ロードマップを提示して、「韓半島信頼プロセス」を本格的に稼働するための努力の一環と理解される。
こうした努力が結実し、北核問題解決と共に平和統一基盤が用意されるならば、今回の宣言は「朴槿恵ドクトリン」と歴史に記録されるはずだ。
韓半島の平和的統一は韓半島だけでなく東北アジア地域全体の戦略地形の全面的変化をもたらし、韓半島冷戦体制を終息させる。その点で「ドレスデン宣言」の実現はトルーマン・ドクトリンとニクソン・ドクトリンにも匹敵する歴史的評価を受けるようになるだろう。
宣言発表直後、北朝鮮は西海北方境界線(NLL)への砲撃を行い、北メディアを通じて、同宣言を非難した。
北朝鮮は韓半島平和を害するすべての軍事的挑発と誹謗(ひぼう)行為を直ちに中断しなければならない。また、朴槿恵政府は北朝鮮の軍事的挑発に対して報復できる徹底した対応体制を整えなければならないだろう。
同時に政府は北朝鮮が核を放棄し、ドレスデン宣言に呼応するように全政府次元で努力を集中して国際共助体制を構築していかなければならない。
(金暎浩〈キムヨンホ〉誠信女子大教授・国際政治学、4月4日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。