コロナ感染 最多50万人超 仏政府「ピークはまだ」


新型コロナウイルスのワクチン

 フランスの25日時点の直近24時間の新型コロナウイルス感染者数が50万1635人と過去最多を記録した。同国で1日の感染者が50万人を超えるのは初めてで、仏政府は第5波のオミクロン株の感染拡大はいまだピークに達していないとの認識を示した。24日から実質的なワクチン接種義務化に踏み切り、未接種者に対しては厳しい行動制限が課せられている。

 コロナ感染者の入院者数が初めて3万人を超え、そのうち3700人以上が集中治療室で救命治療を受けている。現在、感染率は住民10万人当たり2・733で、欧州で最高。

 ベラン保健相は1月初旬、オミクロン株感染患者で病院が飽和状態にあると警告。「デルタ株を粉砕しているが、オミクロン波はまだ非常に活発だ」と述べる一方、オミクロン株の感染が最初に認められたパリ首都圏のイルドフランスなど特定の地域ではピークを過ぎつつあるようだが、他の地域はピークに達していないとの見解を示した。

 フランスは3回目のワクチン・ブースター接種を加速しており、ベラン氏は、「待つことなく接種してほしい」と早期の接種を呼び掛けた。フランスでは、人口の8割近くがワクチン接種を済ませた一方、約350万人が未接種とされる。

 ワクチン接種と検査終了を証明する「衛生パス」をワクチン接種だけを証明する「ワクチンパス」に切り替えたフランスだが、50万人を超える感染者が記録される中、ワクチン接種効果を疑問視する声も上がっている。政府は2月から順次、感染予防対策措置を緩和する方向で調整しており、野外のマスク着用義務も解除される見通しだ。

(パリ 安倍雅信)