[地球だより] rss

狙われたオーストリアの教会

地球だより  アルプスの小国オーストリアはローマ・カトリック教国だが、その教会の建物が破壊されたり、いたずら書きされたり、火を付けられたりするといった被害を被っている。  首都ウィーンは音楽の都として世界各地から多くの観…

続き

断水の呪い

地球だより  前回、断水の告知にもかかわらず、結局、断水が行われなかった迷惑な話を書いたが、実はあの後に数日にわたる断水に見舞われることになった。  警備員に断水の理由を聞くと、聖週間の連休に延期になった洪水対策の工事で…

続き

ドラマ生み出すドラフト

地球だより  「桑田は巨人、清原は西武」「8球団競合の野茂は近鉄に」――。プロを志望する野球選手の人生を左右するドラフト会議。悲喜こもごものドラマは、日本の野球史とファンの記憶に深く刻み込まれてきた。  米国のプロスポー…

続き

血筋を気にしないフランス文化

地球だより  フランスでは今年3月の統一地方選挙で大敗した与党・左派政権が大規模な内閣改造を行い、マニュエル・バルス前仏内相が首相に指名された。バルス氏はスペインのカタルーニャ人の父とイタリア系スイス人の母との間に生まれ…

続き

タイに日本軍が残した都市伝説

地球だより  タイの現地紙によると4月下旬、映画『戦場にかける橋』で有名なタイ西部カンジャナブリ県の国立公園内の洞窟で、地面を掘り起こしていた男4人が逮捕された。  洞窟は直径1㍍から2㍍、長さは約30㍍で、人が立って歩…

続き

感謝される植民地教育

地球だより  ルイスさん(58)一家は数年前にインドのゴアからロンドンに移住してきた。故郷ゴアのことやインドの話を聞く機会がよくあるが、先日はインドの教育の問題点が話題になった。インドはヒンズー教の文化では共通しているも…

続き

タイで相次ぐウイグル族の密入国

地球だより  タイ警察によると、3月にタイ南部ソンクラー県の天然ゴム農園で逮捕された子供82人を含む密入国容疑者213人の多くが中国籍のウイグル族であることが判明した。  逮捕されたウイグル族は中国政府の弾圧を恐れ中国を…

続き

様々な顔持つワシントン

地球だより  米国の首都ワシントンが最も観光客に賑(にぎ)わうのは、やはり桜のシーズンだろう。日本では桜の名所は多いが、米国ではワシントンほどの桜の名所は他にない。  今年の桜祭りは、3月20日から4月13日まで約3週間…

続き

護国は誰とやる?

地球だより  6月の統一地方選でソウル市長に名乗りを上げているある女性議員が集会で、軍人だった父親から「いくら危険が差し迫っても、敵が撃ってこなければこちらから敵を撃つことはできないんだ」と聞かされ、ショックを受けたとい…

続き

イースター・マンデー

地球だより  4月21日はローマ・カトリック教会が「イースター・マンデー」と呼び、欧州のカトリック教国では祝日だ。  オーストリアではイースター休暇といえば、小学校から大学まで長いところで2週間休みだ。イースター・マンデ…

続き

断水、やるやる詐欺?

地球だより  聖週間の連休に合わせ、洪水対策の工事を行うため、マニラ首都圏の広い地域で断水が行われるとの通知があった。記者が住んでいるマンションでも、3日間にわたって断水があるとエレベーターに張り紙があった。  フィリピ…

続き

ロシアのサラダ風創作寿司

地球だより  ロシアの庶民的食べ物は、ほとんどが古来からの伝統料理と言える物ではない。旧ソ連圏を旅しながら思うことは、ロシア料理って一体何だろうかということだ。  ボルシチ、ピロシキ、シャシリク、チェブリキなどは、日本で…

続き

ラオスからタイに依存するもの

地球だより  山岳国家ラオスは売電を生業(なりわい)とするバッテリー国家として知られている。国際河川メコンが流れ、山の多いラオスでは水資源が豊富で、水力発電の場所には事欠かず、ダムを建設するインフラ投資さえ整えば、恒常的…

続き

ブラジルのチョコレートいっぱいの復活祭

地球だより  イエス・キリストの復活を記念する「復活祭(イースター)」は、世界最大のカトリック人口を誇るブラジルにおいて特別な意味を持っている。ブラジル中の教会で荘厳なミサ等が行われる(今年は4月20日)。  ブラジルで…

続き

親日派の手引き

地球だより  「親日派呼ばわりされかねない私にさえ、最近の日本は理解できない」  「軍国主義復活なんて、あり得ない話ですよ」  安倍晋三首相の靖国神社参拝に韓国中が大騒ぎになった昨年末、親しくしている韓国人とこんな会話を…

続き

教育委員会制度改革は両刃の剣 北海道師範塾「教師の道」塾頭 吉田洋一氏に聞く

教育改革  政府は今月4日、教育委員会の制度改革を目指す地方教育行政法の改正案を閣議決定した。これは教育長と教育委員長を一本化した新しい責任者を置くことや自治体の首長と教育委員会が方針などを協議する「総合教育会議」を新設…

続き

野犬と同胞団がエジプト人の悩みの種

地球だより  エジプトで生活を始めた当初は、イスラム教のモスクから1日5回、早朝は3~4時に巨大なスピーカーから流れるアザーンの大音声に起こされたものだが、ここ1年は、野犬の激しく吠える声に起こされている。野犬はこの一年…

続き

ソ連崩壊後の危機感再来

地球だより  今回のウクライナ危機を見ていて、記者がバルト3国のエストニアに住んでいた20年余り前の状況がよみがえってきた。独立は回復したものの、国内には多くのロシア系住民が住んでおり、隣国ロシアの影響力がまだ続いていた…

続き

フィリピンで相次ぐ交通機関の事故

地球だより  このところ、フィリピンでは交通機関の事故が相次ぎ、杜撰(ずさん)な安全対策が浮き彫りとなっている。  この国でバスの事故は日常茶飯事だが、先日もマニラ首都圏近郊の高速道路で、走行中にタイヤが外れたバスが横転…

続き

ワシントンで郷愁を誘う沖縄の歌声

地球だより  先週、米首都ワシントンのケネディセンターで、沖縄県石垣島出身の歌手、夏川りみさんの無料コンサートが開かれた。春の恒例行事「全米桜祭り」に合わせ、沖縄観光促進を兼ねて企画されたものだった。  スポンサーの在米…

続き

脱北者の重婚

地球だより  先日、知り合いの脱北者が結婚式を挙げた。お相手は二回り近く年下の美人で、こちらも同じ脱北者。新郎はスラッと背が高く、インテリ風情であるためか、あまり「過去」を感じさせない似合いのカップルという印象を与えてい…

続き

欧州人の行方

地球だより  あなたはオーストリア人ですか、それとも欧州人ですか」と問われれば、オーストリア国民はどのように答えるだろうか。欧州連合(EU)28カ国加盟国の国民を対象に同じ質問をした結果がこのほど発表された(ユーロバロメ…

続き

ネズミも走るミャンマーの電車

地球だより  ミャンマー第2の都市マンダレーから北部の中心都市ミッチーナまで電車に乗った。長距離バスもあるが、外国人には切符は売ってもらえない。距離にして500㌔程度だが、かかった時間は25時間だ。走るスピードも遅いが、…

続き