イバンカ氏訴え、女性の活躍に向け「大胆な解決策を」


20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)の会合で演説するイバンカ米大統領補佐官=29日午前、大阪市住之江区(代表撮影)

20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)の会合で演説するイバンカ米大統領補佐官=29日午前、大阪市住之江区(代表撮影)

 トランプ米大統領の長女イバンカ大統領補佐官は29日、女性の社会進出促進をテーマの一つに掲げる20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)の会合に出席し、女性の活躍に向けて「大胆な解決策」を各国首脳に求めた。

 イバンカ氏はサミット参加国首脳の前で「世界の中で最も過小評価されている資源が女性の能力だ」と演説。男女が平等に労働市場に参画すれば、世界の年間国内総生産(GDP)は12兆ドル(約1294兆円)増えるとして、「大胆な解決策を提案すれば、女性は貧困から脱却でき、経済成長や平和の繁栄に貢献できる」と強調した。

 会合では、国際労働機関(ILO)や経済協力開発機構(OECD)、国連ウィメンなど8組織から報告書や提言書が安倍晋三首相に手渡された。また、国連特使としてオランダのマキシマ王妃もあいさつし、男女格差の解消を訴えた。