「平成30年の節目にお姿を」
新年一般参賀、新春皇居に大勢の人
皇居・宮殿で2日行われた2018(平成30)年の新年一般参賀。来年4月末の退位が決まった天皇陛下や御一家の姿を見ようと、遠方から夜行バスや飛行機で上京した人も多く、新春の皇居は大勢の人でにぎわった。
東京は昨年12月の天皇誕生日に続き、この日も晴天に恵まれ、開門前には昨年の1万1554人を大きく上回る2万609人が並んだ。参賀会場となった宮殿の東庭は後方まで人で埋まり、通信が集中して携帯電話がつながりにくい状況になるほどだった。5回目の参賀の際は、並んだ人が時間までに入り切れず、御一家がベランダに立つ時刻が20分ほど遅れた。
友人と初めて一般参賀に訪れた神奈川県逗子市の会社員松本由紀子さん(31)は、「皇居に入ってからも長く並んだが、陛下からお言葉をいただいて元気が出た。今年も良い年になりそう」とにっこり。
埼玉県川越市の主婦矢島ます代さん(67)は、「今年は平成30年の節目で、退位後は陛下のお姿を見る機会も少なくなるかもしれない」と考え、初めて一般参賀に。実際に陛下の声を聞くのも初めてで、「心に残りました。いつまでもお元気でいてほしい」と語った。