巨人が前夜の鬱憤を晴らす快勝、首位と2.5差に


ウィーラーが火を付け一回4点、一発攻勢も威力を発揮

巨人が前夜の鬱憤を晴らす快勝、首位と2.5差に

1回、先制適時打を放つ巨人のウィーラー=10日、甲子園(時事)

 前夜は反撃ののろしを上げたところで降雨コールド負けとなった巨人。この日は鬱憤(うっぷん)を晴らすように打線が奮起した。

 火付け役はウィーラー。一回1死満塁で伊藤将の直球を逆らわずに右前へはじき返した。本塁打を除けば、チームにとって実に7試合ぶりの適時打。「先制できたし、良い形で次につなげられてよかった」。これが呼び水となり、いきなり4点を奪った。

 得意の一発攻勢も威力を発揮した。ウィーラーが三回に2試合連発となる10号ソロを放つと、坂本と岡本和もアーチを架けた。打線は前日まで6試合連続で3得点以下と湿りがちだったが、終わってみれば8得点で快勝。原監督は「それぞれがいい役割をしてくれた」と満足げだった。

 メルセデスも八回途中1失点と好投し、投打がかみ合った。これで首位阪神との攻防戦は1勝1敗で、ゲーム差は2・5に。原監督は前半戦最後の伝統の一戦に向け、「いいゲームをしたい」と意気込んだ。勝ち越せば、4月1日以来の首位返り咲きへ視界も開けてくる。