梅雨前線が活発、西・東日本では大雨に警戒を
気象庁が呼び掛け、土砂災害や増水、浸水に厳重警戒を
活発な梅雨前線の影響で8日は中国地方を中心に激しい雨が降った。梅雨前線は山陰沿岸から近畿、東海に延び、前線上に発生した低気圧が9日にかけて山陰から北陸沖へ進む見込み。気象庁は西・東日本で大雨になる所があるとして、土砂災害や河川の増水、低地の浸水に厳重に警戒するよう呼び掛けた。前線は11日ごろまで本州付近に停滞すると予想される。
広島市中区では8日午後5時までの24時間雨量が228・0ミリに上った。広島、岡山、島根、鳥取、兵庫各県で土砂災害警戒情報が出され、広島市や松江市、鳥取市などで避難指示が発令された。広島県三原市は同日朝、天井川の堤防の一部が切れたとして、一部地域に最も高い警戒レベル5の「緊急安全確保」を発表したが、同日夜に避難指示(レベル4)に切り替えた。
鳥取県倉吉市では工場の裏山が崩れ建物が倒壊、3人が巻き込まれた。いずれも救助されるなどし、命に別条はない。
9日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、九州北部180ミリ、中国100ミリ、北陸90ミリ、東海と近畿80ミリ、東北60ミリ。その後、10日午後6時までの同雨量は、九州北部100~200ミリ、近畿と中国50~100ミリ。