京都大、サメに襲撃された縄文時代の人骨を公開
岡山県笠岡市の津雲貝塚から発掘、790カ所の傷を確認
京都大は30日、国指定史跡の津雲貝塚(岡山県笠岡市)で見つかったサメの襲撃を受けた人骨を公開した。約3000年前の縄文時代の人骨で、少なくとも790カ所の傷が確認された。共同研究した英国オックスフォード大が6月、世界最古のサメによる被害者と発表していた。
京大によると、人骨にはサメに襲われた際にできる平行に走る直線的な傷や、同じ所を繰り返しかまれた痕などが見られた。左手首は切断されており、サメに食いちぎられた可能性があるという。
人骨は、紀元前1370~1010年に死亡した35~45歳の男性。京都帝国大(現京大)教授らが1919年に津雲貝塚から発掘した約80体のうちの一つで、京大に保管されている。