広島の新星・林晃汰、チャンスで輝き猛打賞


自身初4安打4打点でチームをけん引、2軍の練習が実る

広島の新星・林晃汰、チャンスで輝き猛打賞

3回、勝ち越しの適時打を放つ広島の林=19日、東京ドーム(時事)

 広島の新星が輝いた。5番で起用された高卒3年目の林が、プロ初の4安打と4打点をマーク。チーム今季最多の17安打、12得点の攻撃を堂々とけん引した。

 第1打席は一回2死一、二塁。初球を振り抜いて左翼線への先制2点二塁打とした。追い付かれた後の三回は、無死一、三塁で詰まりながらも右前へ運ぶ勝ち越し打。五回に左前打を放って2試合連続の猛打賞とし、七回には左中間席へ3号ソロを放り込んだ。

 チャンスでの一打が目立っている。「2軍でずっと、得点圏で打てる選手になりたいと思って練習していた。やってきたことが結果として出ている」と胸を張る。

 チームに多くの新型コロナウイルス陽性者が出て、5月18日に1軍昇格。打力を武器に、三塁の定位置争いをリードしている。複数安打はこれで4試合連続となった。

 ヒーローインタビューに答える声にあどけなさは残るが、「ただがむしゃらにいくのではなく、冷静にできているから今の結果につながっている」。20歳の言葉に自信が漂ってきた。