U24日本が快勝、滑り込みへ好アピール


見えた「骨格」、サッカー国際親善試合でジャマイカを下す

U24日本が快勝、滑り込みへ好アピール

ジャマイカ戦の後半、ゴールを決める上田(左)=12日、愛知・豊田スタジアム(時事)

 チーム力の向上を図る一方で、U24世代にとっては五輪代表入りへ生き残りを懸けた最後の場でもあった。「骨格はある程度見えてきた」と横内監督。選考で迷う戦力の見極めにめどが付いた。
 攻撃の核となる主力の堂安と久保の連係は、この日も抜群だった。前半32分に久保が素早いリスタートから先制点。10分後には、遠藤航が加点し「きつい時間帯で点が取れたのは収穫」と堂安。17本のシュートを浴びせ、相手には1本も打たせない完勝だった。

 手薄な左サイドバックでは、MF旗手が川崎での経験を生かして攻撃面で違いを出した。追加招集のセンターバック瀬古は後半に出場すると、三笘へ鋭い縦パスを出して3点目の起点に。3バックに変更して入った橋岡も、右サイドで再三の攻め上がりを披露。18歳のGK鈴木もこの日の出場で名乗りを上げた形で、代役を探す各位置で好アピールが続いた。

 2017年12月のチーム立ち上げから、招集されたメンバーは90人近くに及ぶ。五輪登録18人からオーバーエージ(OA)3人を除くと、残りは15人。「自分の出せるものは出した。あとは待つだけ」。結成当初からいる上田は、仲間の思いも代弁するように言った。