収穫と課題、なでしこがウクライナに8発大勝
守備時の追い込み方に課題、五輪代表選考は最終盤へ
五輪本番へチームの底上げを図りつつ、登録メンバー18人の最終選考を進める。なでしこは大きく力の劣る相手との一戦も決して無駄にしない姿勢で臨んだ。「8点取れたことはよかったが、攻撃の部分でもう一つ、二つレベルを上げていかないと」と岩渕。大勝にも収穫と課題を見いだした。
立ち上がりはボールの奪いどころが定まらなかった。それでも前線の激しいプレスに全体が連動し、徐々にペースをつかむ。前半5分の先制点は、左サイドの高い位置でマイボールにした岩渕が起点。ポジショニングやFWの抜け出し方を即座に修正した。
基本の4-4-2でスタートし、後半途中から4-5-1、4-3-3と流動的にシステムを変更した。本大会を見据え、選択肢を増やす狙いだったが、守備時の追い込み方で意思疎通が十分でない場面が散見。「かみ合わない部分があった」と杉田。次戦での課題だ。
停滞した時間帯がありつつも、多くの選手を試しながら大量得点。五輪代表へ当落選上の塩越はデビュー戦で2ゴールと猛アピールした。「思ったよりできた選手、元気のなかった選手もいる」と高倉監督。メンバー選考は最終盤。狭き門に滑り込むのは誰か。