ワクチンの大規模接種、全国からの予約が可能に


電話でも受け付け、対象を64歳以下に拡大することも検討

ワクチンの大規模接種、全国からの予約が可能に

自衛隊大阪大規模接種センターで、新型コロナウイルスワクチン接種後に接種済証の交付を受ける人たち=9日、大阪市北区の大阪府立国際会議場(時事)

 防衛省は10日、自衛隊が東京と大阪で運営する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターについて、地域制限を撤廃し、全国の接種券を持つ65歳以上の高齢者から予約の受け付けを始めた。12日からはインターネットに加え、コールセンターでの電話予約も受け付ける。

 14~27日分の予約の多くが埋まっていないことを受けた措置。今後、自治体からの接種券の送付が進めば、対象を64歳以下に拡大することも検討する。

 大規模接種センターは、5月24日の開設当初は東京23区と大阪市の高齢者のみが対象だったが、徐々に拡大。6月7日からは東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、京都、兵庫の7都府県が対象になっていた。

 防衛省によると、14~27日の計21万人分の予約枠に対し、10日午後5時時点で約16万人分の空きがある。同省は地域制限を撤廃することで、これまで対象に入っていなかった関東圏や関西圏からの予約が増えることを想定している。