注染技法で仕上げた手拭い作りが最盛期を迎える


染色会社「ナカニ」で、動画投稿サイトなども活用しPR

注染技法で仕上げた手拭い作りが最盛期を迎える

染色会社「ナカニ」専務の中尾弘基さん=27日、堺市中区(時事)

 夏を前に、折り重なった生地に染料を注ぐ「注染(ちゅうせん)」技法で仕上げた手拭いの生産が最盛期を迎えている。堺市中区の染色会社「ナカニ」では、夏向きの絵柄をあしらった色鮮やかな手拭いが乾燥室で風に吹かれ、ゆらゆらと揺れていた。

 新型コロナウイルスの影響で夏祭りなどが中止となり注文が減ったが、使いやすい小さいサイズの手拭いやマスクなどを開発。専務の中尾弘基さん(34)は「コロナ禍で(同業者の)廃業も多い。今後は動画投稿サイトなども活用して注染技法の良さ、伝統を知ってもらいたい」と話した。