米ヤング臨時大使が台湾公邸を訪問、中国は反発


79年の断交後初、台湾謝長廷代表がフェイスブックで公表

米ヤング臨時大使が台湾公邸を訪問、中国は反発

台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(右)と米国のヤング駐日臨時代理大使=謝代表が25日にフェイスブックで公表(時事)

 台湾の大使に相当する台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表は25日、フェイスブックに投稿し、東京都内の代表公邸で24日に米国のヤング駐日臨時代理大使と会食したことを明らかにした。中央通信社によると、米大使級の代表公邸訪問は1979年の米台断交以降初めて。

 これに対し、中国国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は26日の記者会見で「米国と台湾のいかなる公的往来にも断固反対する」と反発した。

 台湾外交部によると、会食には超党派の日華議員懇談会の古屋圭司会長(自民)も同席し、地域の平和や繁栄について意見交換した。謝氏は投稿で「3者間の連携、協力を強化する上で重要な意義がある」と強調。ヤング氏もツイッターで「充実した意見交換をした」と報告した。

 3月には断交後初めて、駐日代表として謝氏が米大使公邸に招かれた。台湾有事への懸念を強める米国は、高官派遣など交流を活発化し台湾支援の姿勢を鮮明にしている。(時事)