オリパラ組織委、バッハ会長の来日延期を発表
緊急事態宣言延長など踏まえ判断、6月の来日を再検討へ
東京五輪・パラリンピック組織委員会は10日、今月中旬の日程で調整していた国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長の来日延期を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、東京都などへの緊急事態宣言が延長されたことなどを踏まえて判断した。
組織委は今後、感染状況などを見極め、できるだけ早い時期の来日へ再調整するとした。緊急事態宣言の期限は5月末となっており、6月の来日を検討するとみられる。
バッハ会長は17、18日に広島県で行われる聖火リレーに合わせて来日する方向だった。
組織委の橋本聖子会長は7日の定例記者会見で、バッハ会長の来日について「非常に厳しいのではないかと思う」との見通しを示していた。今夏の五輪開催に対する世論の支持が下がる中で、IOC会長の来日については「歓迎されないし、この時期に来る理由が分からない。来たら火に油を注ぐ」(五輪関係者)とする懐疑的な見方もあった。