日本、インドに医療用酸素プラントを設置へ
UNDPとの共同事業、 8基設置で医療崩壊を食い止める狙い
在インド日本大使館は10日、新型コロナウイルス感染の「第2波」に見舞われているインドに、国連開発計画(UNDP)と共同で医療用酸素プラントを設置すると発表した。必要な酸素が行き渡らず、患者が死亡する「医療崩壊」を食い止める狙い。
6月中をめどに、メガラヤ、ナガランド、トリプラの北東部3州の病院に8基設置し、計約1300床に供給できるようにする。機器は既にインドに到着済みという。
日印は、地域内での航行の自由や法の支配の浸透を目指す「自由で開かれたインド太平洋」構想実現に向け連携している。鈴木哲駐印大使は声明で「友人であり重要なパートナーであるインド」への支援の重要性を強調した。
インド北東部はインフラ整備が遅れているものの、ミャンマーと接しており、東南アジアへの回廊としての役割が期待されている。日本はこの地域の道路などの整備支援でインドと協調している。(ニューデリー時事)