茨城一家殺傷で逮捕の男、現場周辺をネット検索
容疑者自宅の押収物から判明、事件前に下調べした可能性
茨城県境町の民家で2019年9月、家族4人が殺傷された事件で、殺人容疑で逮捕された無職岡庭由征容疑者(26)が事件前、現場周辺の情報をインターネットで検索していたことが10日、捜査関係者への取材で分かった。県警は岡庭容疑者が下調べした可能性があるとみて調べている。
岡庭容疑者の自宅は埼玉県三郷市にあり、同県警が昨年11月、殺人予備容疑で捜索。大量の硫黄を違法に貯蔵したとして、市火災予防条例違反容疑で逮捕し、今年2月には警察手帳の記章を偽造したとして茨城県警が公記号偽造容疑で逮捕した。
これまで岡庭容疑者の自宅からは、化学薬品やスポーツタイプの自転車、衣類、スマートフォンなど計約600点が押収されている。捜査関係者によると、押収物を調べた結果、事件前に現場周辺の情報をインターネットで検索した形跡があったという。
岡庭容疑者は19年9月23日未明、就寝中の会社員小林光則さん当時(48)と妻美和さん同(50)の首や胸を刃物で複数回刺すなどして殺害した疑いが持たれている。長男や次女も重軽傷を負った。