香港で返還前のレトロ回帰ブーム
遊園地「荔園」が18年ぶり復活
日本アニメの楽しさ彷彿
香港が英国から中国に返還された1997年に閉園した“香港版浅草花やしき”ともいえる遊園地の荔園(れいえん=荔枝園遊楽場)が6月末、香港のセントラル(中環)フェリー埠頭近くに期間限定で復活開園した。
猛暑の中、開幕から3日で予想を上回る10万人が来場。主催側は9月初めの閉園までに夏休みの親子連れなど100万人の人出を見込んでいる。入場無料(アトラクション施設利用は別途チケットを購入)で9月上旬まで。
荔園は1949年に九竜半島の荔枝角(ライチコック)で開園し、当時は香港最大の遊園地だった。一千人収容可能な劇場、観覧車、ジェットコースター、ゴーカート、お化け屋敷(魔霊小学)などのアトラクションが充実。特に動物園にいた象の「天奴(ティノ)」は、膝をついて餌をおねだりし、長い鼻を伸ばして子供たちから餌をもらう愛くるしさで、大変な人気でシンボル的存在だった。
しかし、97年に香港政府が土地を回収することが決まり、多くの香港人に惜しまれながら閉園。英領香港時代の古き良き遊園地ノスタルジーは、中国返還後の香港政局の不安定さもあり、レトロブームに火がつきそうだ。荔園は07年にはランタオ島で再起を図ろうとしたが、政府に却下され、ようやく期間限定での復活となった。
期間限定で復活した荔園は、かつての3分の2の面積。お化け屋敷(魔霊小学)やメリーゴーラウンド(淘気小木馬)から往年のスターのショーが楽しめるステージ「茘園大舞台」、スケートリンク(夏日溜冰場)、同園のシンボルだった賞品にチューインガムがもらえるコインゲーム「掟階磚」、象の天奴もロボットで復活し、大型の滑り台「恐竜屋」も健在だ。キャプテン翼やクリーミーマミーなど日本のアニメキャラクターがアトラクションにふんだんに取り入れられ、日本アニメファンにも人気の的となっている。
(香港・深川耕治)
香港が英国から中国に返還された1997年に閉園した“香港版浅草花やしき”ともいえる遊園地の荔園(れいえん=荔枝園遊楽場)が6月末、香港のセントラル(中環)フェリー埠頭近くに期間限定で復活開園した。
猛暑の中、開幕から3日で予想を上回る10万人が来場。主催側は9月初めの閉園までに夏休みの親子連れなど100万人の人出を見込んでいる。入場無料(アトラクション施設利用は別途チケットを購入)で9月上旬まで。
荔園は1949年に九竜半島の荔枝角(ライチコック)で開園し、当時は香港最大の遊園地だった。一千人収容可能な劇場、観覧車、ジェットコースター、ゴーカート、お化け屋敷(魔霊小学)などのアトラクションが充実。特に動物園にいた象の「天奴(ティノ)」は、膝をついて餌をおねだりし、長い鼻を伸ばして子供たちから餌をもらう愛くるしさで、大変な人気でシンボル的存在だった。
しかし、97年に香港政府が土地を回収することが決まり、多くの香港人に惜しまれながら閉園。英領香港時代の古き良き遊園地ノスタルジーは、中国返還後の香港政局の不安定さもあり、レトロブームに火がつきそうだ。荔園は07年にはランタオ島で再起を図ろうとしたが、政府に却下され、ようやく期間限定での復活となった。
期間限定で復活した荔園は、かつての3分の2の面積。お化け屋敷(魔霊小学)やメリーゴーラウンド(淘気小木馬)から往年のスターのショーが楽しめるステージ「茘園大舞台」、スケートリンク(夏日溜冰場)、同園のシンボルだった賞品にチューインガムがもらえるコインゲーム「掟階磚」、象の天奴もロボットで復活し、大型の滑り台「恐竜屋」も健在だ。キャプテン翼やクリーミーマミーなど日本のアニメキャラクターがアトラクションにふんだんに取り入れられ、日本アニメファンにも人気の的となっている。
(香港・深川耕治)
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