ブラジルのコロナ対策 政府と自治体、足並み揃わず
編集局 2020/4/16 ギャラリー|北米・中南米 [会員向け]
南米のブラジルで新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。感染者はすでに2万人を超えており、医療崩壊も近づいている。感染抑止には明確な指導力が必要だが、政府と地方自治体の対立が続き、国内の足並みが揃(そろ)わないのが実情だ。(サンパウロ・綾村 悟)
ブラジルのボルソナロ大統領は8日、サンパウロ州知事らが独自に打ち出している「外出禁止令」を強く批判する声明を発表した。声明の背後には、ボルソナロ氏が大統領令で地方自治体による行政命令の差し止めを図る意図もあったとされるが、最高裁は同日、新型ウイルス関連の行政命令差し止めを禁止する判断を下した。
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