韓国を主体思想派から守れ

 今、韓国の自由民主主義が危ない。韓国で共産主義勢力が台頭し、自由と民主主義を主張する人たちが人権弾圧されている。日本の心ある人は、韓国で自由と民主主義を守ろうとする人たちを支援し、日韓連携で韓国の自由と民主主義を守り、そして世界の自由と民主主義を守ろう。

 11月19日、「附逆者 反逆の確信犯達」という映画の試写会が開催された。主催団体は、日韓自由文化連合で、協賛団体は、歴史ふたつの道フォーラム日本支部と、北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会、北朝鮮難民救援基金である。何年もの間、北朝鮮のミサイル実験などの横暴に対して、日本人と韓国人が共同し日本国内で抗議運動などを繰り広げてきた団体である。

 映画の監督は、崔工在(ジェゴンジェ)氏と金逵●(「しんにょう」に「陸」のつくり)(キムギュミン)氏、プロデューサーは李龍南氏、2017年製作作品である。崔監督は、「今、韓国内で北朝鮮の人権を批判する団体などへの公的助成金などが停止され、自由民主主義を主張する教員らが大学などを追われている」と実態を訴えた。また、朴槿恵(パククネ)氏の弾劾は、緻密に準備されたものであると主張し、現在、韓国の自由と民主主義が崩されつつあり、「どのようにして自由、民主主義、法治を守っていくか」と訴えた。

 さらに、朴槿恵氏の逮捕で、日韓関係の発展が10年遅れたと主張した。そして、韓国内で実権を握りつつある主体思想派の次の狙いは、全経連(日本の経団連に相当)の解体であることを明らかにした。最後に、崔監督が「日本の皆さんと共に戦っていきたい。韓国で起きていることは氷山の一角、世界中で起きている。私は自由を求める国であればどこでも行って訴える」と呼び掛け、拍手が起きた。

 北朝鮮および韓国内の主体思想派は、日本や世界各地に影響力を強めている。日本共産党と関係が深い日朝友好協会という団体があるが、韓国の主体思想派が日本で開催する音楽イベントや講演会のチラシを日朝友好協会の会報と一緒に配布したりしている。韓国内には、北朝鮮シンパの大きな鉄道労働組合があるが、日本共産党、極左暴力集団の中核派、革マル派も、韓国内で開催される彼らのイベントに参加するなど交流を深めている。

 しかし、世界中の共産主義者が協同するまでには時間がかかる。なぜならば、北朝鮮の共産主義は、かつてのソ連のスターリン礼讃のようなものであり、イタリアの共産主義の指導者であったグラムシの理論を信奉している。しかし、日本共産党は、スターリンを徹底的に批判し、グラムシ理論はあまり評価していない。

 アメリカに、共産主義犠牲者メモリアルという団体があり、無実の人類を数億人殺害したといわれる共産主義の批判活動を続けている。同団体は、共産主義の人類虐殺の記憶が薄れ、共産主義を批判しない人間が増えていると警告している。共産主義の復活を許してはならない。日本にも、世界各地にあるような共産主義犠牲者博物館の建設が急がれる。