平昌五輪後の国際関係 トランプ外交に対抗する中露
北朝鮮化の方策を選択
日本選手たちの華々しい活躍がわれわれの目を楽しませてくれた半面、南北融和の演出が繰り返された平昌五輪も閉幕し、いよいよ国際関係が小康状態を抜け出してきた。
まず、アメリカのトランプ政権が打ち出した保護貿易主義の強化である。これは、米国が輸入する鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の高関税を、カナダとメキシコを除き一律に課するという宣言である。戦略的に重要な物資の自給率を高めるためという名目であるが、一見してそれがこうした業種の国内産業を保護し、雇用を拡大するための軍事ケインズ主義政策の一環であることが分かる。
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