サリン事件から23年 変わらぬ危機管理音痴
日本人の非合理的発想
この3月21日で地下鉄サリン事件から23年になる。世界でも珍しい特殊なテロ事件を経験した日本で、その後に何かが変わっただろうか?
例えば東京メトロは全ての駅に駅員の数だけ防毒マスクを配布することを、23年間の間に何回か計画した。だが実現できなかった。「駅員だけ助かればよいと思っているのか?」という世論の批判を恐れたのである。
まず駅員が無事でなければ被災者の避難、誘導もできない。そのような常識さえ日本の社会では、世論の感情に流されて通らないのである。
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