21世紀の安保法制を 反対学者が誘う疑心暗鬼


国民安保法制懇の狙い

 「安全保障関連法案」(以下、安保法制と呼ぶ)に関する議論は、いまだに国民的な合意ができず、判断が割れている。

 その原因は、6月4日、衆議院の「憲法審査会」で、野党推薦の小林節名誉教授(慶大)と笹田栄司教授(早大)だけではなく、与党が推薦の長谷部恭男教授(早大)までが、安保法制に「違憲」との評価を突きつけたため、安保法制反対派を勢いづけてしまった。

 長谷部氏が「違憲」と述べることは、小林氏と共に、安保法制に反対するグループ、「国民安保法制懇」の有力メンバーである以上、当然、予想された結論であった。


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