新たな観光資源 Jリーグキャンプ


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 沖縄の観光および飲食業界にとって、2月は閑散期に当たっていたが、それが過去の話となった。この月の沖縄経済を牽引(けんいん)するのはスポーツキャンプだ。リゾートホテルは団体予約が入り、キャンプ受け入れ地である各自治体への経済波及効果は大きい。

 今年、プロ野球は日本が9球団、韓国は昨年から1球団増えて7球団が沖縄でキャンプを実施する。県によると、昨年はプロ野球キャンプだけで122億9000万円の経済効果があった。

 一方、昨年のサッカー・キャンプの経済効果は約20億4700万円だった。1月から2月にかけて27のサッカーチームがキャンプを行う。6年連続最多を更新した。経済効果も過去最高となることは間違いない。

 注目したいのは沖縄キャンプ初参加のヴィッセル神戸。親会社が同じプロ野球の東北楽天イーグルスと同時期に金武町でキャンプを行う見通しだ。2月10日から13日と期間は短いが、元スペイン代表のイニエスタとビジャ、元ドイツ代表のポドルスキら、世界最高峰選手の練習を目の前で見ることができる。

 サッカー九州リーグの沖縄SVの高原直泰代表は「プロのプレーを間近に見られるチャンスはなかなかない。トレーニングや練習試合に足を運んで見に行って楽しんでもらいたい」と話す。サッカーのアジア杯では若手Jリーグ勢の活躍も目立つ。キャンプに参加している選手の中から、将来日の丸を背負う選手が出ることが期待されている。

 さて、来シーズンは沖縄市を本拠地に置くFC琉球がJ2に初参入する。今シーズンから指揮を執る樋口靖洋新監督は、「攻め勝つサッカーをやろうということを目標に掲げたい」と抱負を述べた。FC琉球がよい成績を残すことによって、さらなる経済波及効果を見込むことができる。

(T)