危険過ぎる米軍機への照射
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)
宜野湾市の普天間飛行場を離着陸する米軍機にレーザー光らしき光線が照射された事件で沖縄県警は7日、同県宜野湾市大山の会社経営、平岡克朗容疑者(56)を威力業務妨害容疑で逮捕した。自宅から、レーザーポインターなどが押収され、本人は容疑を認めているという。
県警によると昨年7月以降、ヘリや輸送機に計6回のレーザー光による照射が行われたという。凧(たこ)揚げによる妨害行為も確認している。
ラムズフェルド米国防長官は以前、普天間飛行場を「世界一危険」と形容したとされる(ただし、発言の真偽のほどは確かではない)。その周辺は住宅密集地で、大学や小中学校、保育園、保健所、病院もある。
中谷元防衛相も1日の記者会見で「墜落事故など、大惨事につながりかねない危険で悪質な行動だ」と怒りをあらわにした。
米軍機を狙った危険行為はオスプレイが配備された2012年10月ごろから明るみに出ている。反基地勢力はオスプレイ配備に反対の意志を示すため凧揚げに参加するよう呼び掛けていた。驚くことに、呼び掛け人は革新系野党の宜野湾市議だ。また、インターネット上では、地元記者や教会関係者、平和団体らが凧や風船を揚げることを勧めるような記述も散見できる。
11月上旬のある日の夕方、普天間飛行場のフェンス沿いで凧揚げが行われているという連絡が読者から入った。現場に駆け付けてみると、すでに凧揚げは終わっている様子で、地元の住民から通報を受けた警察官2人が現場検証を行っていた。
「こんな危ない行為をする人たちは自分たちの主義主張のため住民の安全をないがしろにしている」と地元の60代の女性は憤った。(T)