シールズがエイサー隠れ蓑に政治集会
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)
反安保を主張する学生団体SEALDsの沖縄支部「シールズ琉球」はこのほど、沖縄本島中部の北谷町美浜の広場で安保法制に反対するデモを行い、安保法制の反対、打倒安倍政権を叫んだ。
SEALDsの正式名称は「自由と民主主義のための学生緊急行動」。その実態は共産党シンパの学生が主体になった団体で、安保法制破棄を求めている。
デモの参加者は100人程度で、学生の集まりにはなじまない中高齢の女性が目立った。ところが主催者は500人と発表。周辺の買い物客や広場でのエンターテインメントを楽しんでいた人々を含めても遠く及ばない人数だ。それでも地元紙は主催者発表をそのまま掲載。電子号外まで発行していることから、同団体への肩入れの程が分かる。
問題なのは広場の使用許可を取る際に、エイサーイベントと偽って申請していたことだ。実際に青年会によるエイサー演舞は行われたが、あくまでもデモの余興だ。
北谷町の「美浜多目的広場使用基準」によると、「特定の政治団体、宗教団体及び個人等の利益になる活動(例: 特定の政治団体の選挙活動、特定の宗教団体の勧誘活動等)」の使用は認めていない。
SEALDsは明確な意図を持った政治団体であることはその言動や多くの報道から分かる。これについて浦添市在住の男性が当局に尋ねた際の回答は以下の通りだ。
「SEALDsはエイサーと集会という内容で、美浜多目的広場の使用を申請している。申請されたイベントについて許可の是非を検討したところ、広場使用基準に反するものでないと判断したため、使用を許可した」(T)