12月も暖かい沖縄のクリスマスの楽しみ方
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)
12月中旬から長期の沖縄旅行で那覇に滞在している県外の知人に、「沖縄にクリスマスマーケットはあるか」「近くでクリスマスの雰囲気を楽しめる所はあるか」と聞かれ、即答できなかった。
12月になっても暖かい沖縄ではなかなかクリスマスの雰囲気に浸ることができない。今年のクリスマスイブ(24日)は那覇で24度を超えた。また、この時期、人気観光地の那覇市国際通りに出掛けても、店内からは沖縄民謡が聞こえてくる。
それでも沖縄でクリスマスの雰囲気を味わうことができる場所は幾つかある。ここ数年で、沖縄のクリスマスイルミネーションはかなり魅力的になっている。
中でも、名護市のカヌチャベイリゾートのイルミネーション、沖縄市の沖縄こどもの国で行われるクリスマスイベントは沖縄の冬の風物詩として定着した。さらに、沖縄市にある東南植物楽園のイルミネーションは昨年の「第9回イルミネーションアワード」で全国3位に選ばれた。イルミネーションは来年の5月末まで点灯されている。
個人的にお勧めなのは、うるま市にある米海兵隊基地キャンプ・コートニーで開催されるクリスマス・フェスティバルだ。毎年、12月中旬ごろ行われる基地のお祭りで、米軍関係者だけではなく日本国籍を持つ人であれば誰でも参加できる。
移動遊園地、日米のおいしい食べ物が並ぶ屋台、ステージイベントを楽しむことができるが、やはり最大の見どころはサンタクロースとの記念撮影だ。「本物のサンタさんがいた」と子供たちの興奮は冷めない。ただ、昨年と今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響でフェスティバルは中止になった。近所の子供は「今年もサンタさんに会いに行けなかった」と悲しんだ。(T)