沖縄各自治体、ワクチン接種推奨であの手この手


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 新型コロナウイルスのワクチン接種率が全国最下位の沖縄。各自治体は接種を推進しようとキャンペーンを始めている。

 中でも、最も積極的なのが浦添市だ。11月末までに2回目の接種を受けた市民の中から抽選で50人に石垣島1泊2日のホテルパックを贈る。市の集団接種や、市内の医療機関で個別接種を受けた市民が対象で、12月上旬に当選者に発送する。

 松本哲治市長は「接種予約の頭打ちが始まっているため、接種率70%を目指しキャンペーンを始める。経済活動と日常生活の回復に向けた第一歩」と、キャンペーンの意図を説明した。

 それだけにとどまらない。浦添市はキャンペーン第2弾を始めた。10月から11月にかけて2回接種した市民に対し、抽選で新車の軽自動車1台をプレゼントする。すでに接種を終えた市民には、スーパーで使える1000円の商品券を抽選で200人に贈る。

 これに先立ち、石垣市は7月から、2回の接種を終えた来島者を優待するキャンペーンを始めている。接種証明か、出発前72時間以内のPCR検査または抗原検査での陰性証明のいずれかの要件を満たした来島者に滞在期間中使える「あんしん島旅プレミアムパスポート」を発行。宿泊、飲食、観光施設で割り引きや一品サービスなどを受けられる。

 また、那覇市の城間幹子市長は市内の宿泊施設で最大5000円の割引などが受けられるクーポンを18日から発売する。2万泊分用意し、10月いっぱいは那覇市民のみを対象とする。ただ、これについてはワクチン接種を条件としていない。

 11月以降は、ワクチン2回接種済みか陰性証明を受けた県民に広げるというが、その前に那覇市内で感染が拡大しないことを願うばかりだ。(T)