インフルエンザに注意
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)
沖縄本島中部のある小学校はこのほど、集団感染性胃腸炎で学級閉鎖になった。原因はまだ特定されていない。浜松市と広島市でノロウイルス集団感染が報告されたばかり。油断は禁物だ。
インフルエンザの猛威にも警戒が必要だ。沖縄県内で患者が急増したことを受け、県は22日、今季初めてのインフルエンザ警報を発令した。沖縄県は人口当たりのインフルエンザ患者数が毎年、全国一多く、新型インフルエンザが多い。
県健康増進課によると、13日から19日にかけての医療機関当たりの患者数が36・74人に上り、警報基準値の30人を超えた。平均患者数が全国2位の鹿児島県(9・28人)と比べてもはるかに多い。
年初は20代と30代が多く、インフルエンザ注意報が発令されていたが、新学期が始まったこともあってか、先週から児童・生徒の間で蔓延(まんえん)しているという。このため、県内の小学校では学級閉鎖が相次いでいる。
1月下旬から2月上旬にかけて、小学校は学芸会シーズンを迎えている。多数の人が一カ所に集まる機会が増えるため、感染のリスクが高まる。
高校生、浪人生は大学のセンター試験が終わったばかりだが、中学生は高校受験を控えている。受験勉強は最後の追い込みを迎えており、塾に通っている生徒にとっては、塾の教室の中も油断できない。
インフルエンザの予防方法は、「予防接種」「手洗い」「咳エチケット・マスク着用」「十分な睡眠とバランスの取れた食事」に尽きると言われている。分かっていながらも、完全に実施できないのが人間の悲しい性(さが)。インフルエンザの季節以外でも予防習慣を身に付けたいものだ。(T)