模擬起業体験を通して経済の仕組みを学ぶ
金融広報中央委が中学生向け金融教育教材を公表
中学校の社会科では、これまで、授業の中で「お金儲(もう)け」の話はあまり出てこなかった。「社会科」(公民的分野)の中で起業が模擬体験や「技術・家庭科」(家庭分野)で金銭管理をテーマとした金融教育教材が注目されてきた。この流れを受け、金融広報中央委員会はこのほど、中学生向けWebサイトからダウンロードして授業で使うことができる金融教育教材を公表した。
Webサイト「知るぽると」からダウンロード
今回、公開された金融教育教材「社会科」(公民的分野)の「私たち中学生で会社をつくろう―模擬起業体験を通して、経済の仕組みを学ぼう―」は起業を模擬体験して、会社の仕組みや金融の働き、職業意識など経済に関する問題を学ぶことを目的にしている。
「私たち中学生で会社をつくろう―実際の起業体験を通して、経済の仕組みを学ぼう―」は実際の企業体験を通じて市場経済の考え方、価格の決まり方、企業の役割、社会の中で企業はどうあるべきかなどについて考える。
「技術・家庭科」(家庭分野)の「生活に必要な金銭の流れを理解し、消費行動を見直そう―『見えないお金』が見えてくる!―」は身の回りで起こる、さまざまな消費活動を見詰め、金銭管理、契約、キャッシュレス化が進行する中で、多様化する購買方法、その仕組みなどを考える。
3種類の教材はワークシート形式になっており、生徒に積極的に思考することを促し、「主体的・対話的で深い学び」に誘う形式になっている。学んだ内容や自分の考えを記入できる。