スクールカウンセラーとは? 子供の悩み受け止める専門家
◆ きょういく Q&A ◆
Q ニュースでよく聞くスクールカウンセラー(SC)とは、何をする人ですか。
A 公立の小・中・高校や特別支援学校などに配置されて、児童・生徒へのカウンセリングのほか、教職員や保護者に対して助言や援助を行う専門家です。非行や問題行動などの早期発見や緊急時の対応を行ったり、児童・生徒の悩みや不安などの相談を受けます。
Q 具体的にはどのような人たちですか。
A 臨床心理士、精神科医、または児童・生徒の臨床心理について専門的な知識と経験をもつ大学の教授らが該当し、都道府県または指定都市が選考します。
Q SCが登場した背景は?
A 不登校やいじめ、自殺問題が深刻化したことが背景にあります。平成7年に阪神淡路大震災が起きたことで、多くの児童・生徒の心のケアが必要になりました。その他、児童・生徒の心に関わるさまざまな問題が起きてきたこともあります。
Q 学校に何人いますか。
A 各自治体によって、SCの配置状況は異なりますが、東京都では、平成25年度から公立小・中・高等学校の全校に1校1人配置しています。SCは、地方公務員法に規定する特別職の非常勤職員です。公務員としてルールに従います。
東京都教育委員会のいじめ総合対策により、SCは事前アンケートを実施し、全員面接を行い、教職員と情報を共有します。相談することへのハードルを下げ、安心して相談できる環境づくりをします。全員面接は、いじめ問題をはじめ、問題行動の未然防止や早期発見を図ることを目的としています。