幼児への読み聞かせ効果は? 想像力育て読書の興味高める
◆ きょういく Q&A ◆
Q 読み聞かせって、どういうこと?
A 主に乳幼児期から小学生の子供に対して、話し手が絵本などを見せながら音読することです。子供は、絵本などのおはなしを聞くことが大好きですし、耳からどんどん新しいことばを吸収していきます。
Q その効果は。
A 物語を聞いている時、子供は登場人物になりきって、想像の世界を自由に楽しみます。登場人物のうれしさや悲しさ、痛みなど、さまざまな気持ちに触れることで、他人の感情や思いを知ることができます。
また、物語の中でいろいろな世界を体験することにより、想像力を身に付けることに役立つだけでなく、集中して話を聞く訓練にもなります。親が子供に読み聞かせをすると、当然、親子の接する時間が長くなりますから、子供の情緒を育てることにもつながります。
Q 読書への影響は。
A 読み聞かせは子供の読書習慣に大きな影響を与えます。小学校入学以前に家庭で読み聞かせをしてもらった子供は読んでもらわなかった子供より、小学校2年時に、読書に対する興味が約30ポイント、学校の授業の楽しさで約20ポイント高いという調査結果があります。
Q そのほかどんな効果が期待できますか。
A 幼児期の読み聞かせで、左脳が活発になるという研究結果があります。米シンシナティ小児科病院らの研究チームは、3~5歳の子供を対象に調査を実施。幼児が読み聞かせをしてもらっている時、言葉の意味や概念の理解、記憶に関連する部位が活動的になっていることを報告しています。