既婚者の「希望子供数」は「3人以上」と増加傾向に
少子化が進む中、合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供数)はここ数年横ばいになっているが、全人口に占める子供の割合は低下を続けている。
総務省の統計によると、今年4月1日現在の15歳未満の子供の数は1617万人で全人口に占める割合は12.7%。第一次ベビーブーム直後の昭和25年には35.4%と人口の3分の1を超えていたが、高齢者の半分以下に減少した。
また、厚生労働省の国民生活基礎調査では児童(18歳未満)がいる世帯は年々減少しており、昨年6月時点で全世帯の22.6%(約1141万世帯)にとどまる。
このうち、ほぼ半数(46.4%)は児童が「1人」で、世帯の平均児童数は1.69人だ。
ただ、厚労省が今月発表した「21世紀成年者縦断調査」によると、独身者では子供を持ちたいと思わない人が10年前よりやや増えている(男性8.6%から15.8%、女性7.2%から11.6%)が、既婚者では希望子供数が「3人以上」というカップルが男女とも15ポイント以上増えている(男性31.4%から46.2%、女性30.4%から47.4%)。
実際に結婚し、子供を持つ喜びを感じている人も多いことが想像できる。出産、子育ての喜びをもっと若い世代に伝える必要がある。